東原 匡志 品番を読み上げるだけ。入力ミスをゼロにする「マスターデータ連携」の仕組み
手
「また品番間違ってるよ」——現場で一番多いミスの正体
こんにちは、コスカで現場改革パートナーをしている東原です。
私はこれまで数多くの製造・食品・物流の現場を訪問してきましたが、**現場で最も多いミスは「品番・品名の入力間違い」**です。
手書きで「A-2034」と書いたつもりが「A-2043」になっていた。Excelに転記するときに1行ずれた。こうした些細なミスが、後工程で大きな問題になります。
でも、現場の方を責めるわけにはいきません。手袋をしたまま細かい文字を書いたり、何千もある品目の中から正しい品番を探したり——そもそもミスが起きやすい環境なんです。
こんなお悩みありませんか?
- 「品番の書き間違い」が月に何十件も発生する → 後工程で発覚し、確認・修正の手間が発生
- 品番リストが膨大で、探すのに時間がかかる → 何千〜何万件の品目マスターから該当品番を探す作業
- 紙の帳票からExcelに転記する際にミスが入る → 二重入力による人為的エラー
これ、実はどの現場でも聞く「あるある」なんですよね。
マスターデータ連携とは
「ながら記録」のマスターデータ連携は、シンプルに言うと**「声で品名を言うだけで、正しいデータが自動入力される」**仕組みです。
具体的にはこうなります:
- 事前にマスターを登録 — お使いの品番リスト(Excel)をそのままアップロード
- 音声で読み上げる — 現場で「コシヒカリ、5キロ」のように読み上げる
- 自動でマッチング — 帳票の設定に応じて、品名・品番・社内コード・規格・数量などを自動入力できる
手で入力する必要がないので、書き間違い・打ち間違いが物理的に起きません。
さらに、マスターの「呼び名」や「ふりがな」を設定できるので、現場で普段使っている呼び方で喋れば、正式な品名に変換されます。たとえば「コシヒカリ5キロ」と言えば「新潟県産コシヒカリ 5kg」と入力されるイメージです。
現場ではこう使われています
食品製造業A社(従業員200名規模)の場合
A社では、製造日報に原材料の品名・ロット番号を手書きで記録していました。原材料だけで数百種類あり、似たような品名が多いため、月に30件以上の記入ミスが発生していたそうです。
マスターデータ連携の導入後は、原材料名を音声で読み上げるだけで正しい品名とコードが自動入力されるようになりました。導入から3ヶ月後、記入ミスはほぼゼロに。「記録の修正に使っていた時間がまるごと浮いた」と現場リーダーの方からお聞きしています。
部品製造業B社(マスター数万件)の場合
B社は取り扱う部品の図番が数万件。従来は分厚い図番リストから目視で探していましたが、マスターデータ連携により音声で図番の一部を言うだけで候補が絞り込まれるように。
「リストを探す時間がなくなっただけでも、1日あたり30分は違う」とのことでした。
よくある質問
Q. マスターの登録は大変ですか?
既存のExcelファイルをそのままアップロードできます。 特別なフォーマットに変換する必要はありません。品名・品番・ふりがな等の列があればOKです。初期設定は1帳票あたり10〜20分程度で完了します。
Q. マスターの更新は?
Excelファイルを差し替えるだけです。新商品の追加や廃番品の削除も、普段のExcel管理の延長で対応できます。
Q. 似たような品名がたくさんあっても区別できますか?
マスターに「呼び名」列を追加することで、現場独自の呼び方と正式名称を紐づけられます。「いつもの白」と言えば「ホワイトチョコレートコーティング 25kg」に変換する、といった設定が可能です。
入力ミスをゼロにする第一歩
品番・品名の入力ミスは、現場の方の注意力の問題ではありません。仕組みで防げるミスは、仕組みで防ぐべきです。
マスターデータ連携は、「ながら記録」の中でも特にお客様の反応が大きい機能の一つです。「これだけでも入れたい」と言っていただけることも多いですね。
なお、マスターに登録できるのは品番・品名だけではありません。社員名、設備名、取引先名など、現場で使うあらゆるマスターデータに適用できます。
もし今の現場で「入力ミス」や「転記ミス」にお悩みであれば、ぜひ一度お話しさせてください。お使いの帳票やマスターデータを見せていただければ、どのくらい効果が出るか具体的にお伝えできます。
